職場と家庭のストレス蓄積モデル(ストレスマグニチュード)
The Social Readjustment Rating Scale
(社会的再適応評価尺度)
現役 精神科産業医が教える「うつ」からの職場復帰のポイント
吉野聡/松崎一葉 著 P.218,219より
会社で心を病むということ
松崎一葉 著 P.47,48より
WEBで点数を自動計算するページが無かったので作ってみました。また、欧州と日本で異なる部分は変更しています(茶色にしています)。
一般的に離婚や借金など嫌な変化はストレス(疲労)と捉えられがちですが、実は昇任や妻の妊娠などのおめでたい変化も、人間にとっては大きなストレスとなるのです。ここでは、アメリカの心理学者ホームズとレイが作成した「職場と家庭のストレスの蓄積モデル(社会的再適応評価尺度)」というものを紹介することにしましょう。
この尺度は、結婚を50、配偶者の死を100として、ある生活上のストレスイベントが起きてから、もう一度、もとの社会適応を取り戻すのに必要な時間を調査結果により求めたものです。この得点が高い生活上のイベントほど、もとの生活に戻るまでに時間がかかる大きなストレスイベントであるということになり、私たち(注:著者)精神科医はこれを「ストレスマグニチュード」「ストレスマグネチュード」と呼び、生活におけるストレスの大きさの指標として用いています。これを見ると、妊娠や昇進が大きなストレスイベントとなっていることがおわかりいただけるでしょう。
一般的には、この社会的再適応評価尺度において、過去6ヶ月に体験した生活上のストレスマグニチュードの(ページ製作者追加:合計点が100点~199点であれば、その時点から6ヶ月以内は無理をしないこと、)合計点が200~299点であれば、その時点から6ヶ月以内に体調を崩す可能性が50%、300点以上であれば、その時点から6ヶ月以内にうつ病などのメンタルヘルス不全に陥る確率が80%以上であるとされています。
だから、日常生活における変化に敏感になり、ストレスマグニチュードをため込まないことを意識することが重要なのです。例えば、社宅で暮らしていた夫婦に妊娠と昇進が同時に起こったとき(ストレスマグニチュードは40+29=69点)、それならこれを契機に家を立てて引っ越してしまおうと考えることは良くあります。しかしそうしてしまうと、妊娠と昇進に加え、転居と多額の借金という大きなストレスを抱えることになります(ストレスマグニチュードは69+20+31=120点)。あえて多くの変化を重ねてしまうよりは、生活が落ち着いてから次の変化に取り組むように心がけましょう。
それでは下記の中から、過去6ヶ月以内に起きた出来事をチェックしてください。
全部チェックしたら、表の下にあるOKボタンを押してください。あなたのストレスマグニチュードを判定します。
なお、やり直す時は、必ず表の下のリセットボタンを押してください。
項目をチェックしたらOKを押してください。
得点を自動的に計算し、あなたのストレスマグニチュードと現在から6ヶ月の注意事項を判定します。
やり直す時はリセットを押してください。
あなたの得点は点です。
あなたは
Holmes,T.H. & Rahe,R.H., The Social Readjustment Rating Scale, 1967.
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